玄関脇にあった4部屋をひとつの大空間にするため、柱を抜き大きな梁で補強をかけました。
天井内部は複雑な骨組みになっており、熟練の大工技術と、現場でのデザインの飛躍を要されましたが、建築を再生する価値あるリノベーションは思い入れの深いお住まい、歴史のある店舗を想像以上に生まれ変わらせます。
ここ湯田川温泉は古くから「鶴岡の奥座敷」と呼ばれ、竹林と梅林に囲まれた閑静な温泉郷です。
今回は地元の名産でもある竹を柱に用いて、湯田川のアイデンティティを忍ばせました。
既存の建築の歴史を残しつつ、非日常を体感できる場所を目指しました。